自分で作った文章、テキストや画像などのコンテンツを、ホームページ・Webサイトを公開するときに必要なものを紹介します。
ホームページ・Webサイトを公開するのに必要なものは「2つ」ある
ホームページ・Webサイトを公開するのに必要なものは「2つ」あります。
- 1)データを置く場所(必須)
- 2)ドメイン名
です。
この2つが必要なことがわかって、連携させられるだけでも、おカネになります。(これがわからないヒトが世の中にたくさんいるためです。)
1つずつもう少し詳しく深掘りします。
1)データを置く場所(必須)
データ、つまり、つくったHTMLやCSSなどのコンテンツを置く場所が必要です。これは、世界中のどこからでも広くあまねく閲覧できるようにするための場所です。
大きくざっくりと分けると、4つのタイプがあります。
1-1)レンタルサーバ
一番よく使われる、一般的な形は、「レンタルサーバ」と呼ばれるサービスを使うことです。
無料・ゼロ円から、月何千円ぐらいのものもありますが、一番よく使われているのは、月500円前後のサービスでしょう。500円程度で、そこそこの性能と、そこそこの機能が手に入ります。
多くの場合、独自の管理画面が用意されており、いろいろな設定がブラウザからマウスをポチポチやりながら行えるようになっています。
サービス事例として、さくらインターネット、GMO、Xサーバー、ロリポップ、Heteml、などなど、本当にたくさんあります。
個人的には、さくらインターネットの月500円ぐらいのコースを長年利用していますが、あまり不満がなく使えています。
1-2)VPS、仮想マシン
「VPS」「仮想マシン」などとよばれるサービスは、レンタルサーバと同じぐらい安く提供されるサーバですが、より専門的な設定が行なえます。
「仮想マシン(VM:Virtual Machne)」という技術を使って、ハードウェアを共有することで、安さを実現しています。
「仮想マシン(VM)」 の特徴とメリット
「仮想マシン(VM)」は、ヒトコトで言うと「ハードウェアのふりをするソフトェア」です。
よって、ユーザーからはパソコンが1台確保できたように見えます。(実際は、パソコン1台でたくさんの仮想マシン=ユーザーが動いているわけです。)その上で、他のユーザーの影響を受けずに、専門的な設定を自由に行なえます。
「仮想マシン(VM:Virtual Machne)」を使うことのメリットは、安いことだけではありません。
ものすごく早くカンタンに手配ができます。ブラウザからマウスをポチポチするだけでものの数分で1台起動できます。
また、あとから性能を変えられます。CPUの性能を上げたり、メモリを増量したり、ディスク容量を増やしたりすることができます。
使った分だけ支払う「従量制」という利用形態がとれるようになったことも、業界に革命を起こしました。
サービスの事例としては、AWS(Amazon Web Services)の「EC2」、「さくらのVPS」などがあります。
「クラウド」と言われた場合、この仮想マシンで提供されるサービスを指していることがあります。(「クラウド」という言葉自体は、もっと広い意味で使われることもあります。)
1-3)専用サーバ
専用のハードウェア、つまり、パソコン1台をまるまる貸出するサービスです。
1台分の機械や場所、電気代などを負担しますので、前述の2つに比較して料金が高くなります。
クラウド(VPS、仮想マシン)の登場で、同じことが安くできるようになってから、需要は減っています。特殊な用途、たとえば、ものすごく大規模なシステムで他の人が入り込む余地がない、あるいは、ハードウェアを選ぶ既存のシステムなどで利用する場合があります。
「クラウド」に対して「オンプレミス」という言葉で呼ばれることがあります。
このサービスの場合、ハードウェアが「データセンター」と呼ばれる専用の施設に置かれ、厳重に管理されますので、セキュリティ重視の場合にも利用されます。
1-4)すべて自分で準備
ハードウェア、ソフトェア、ネット回線、置き場所など、すべて自前で準備することもできます。
昔の大学など研究機関や教育機関ではこれが当たり前でしたが、前述のサービスが安くなったり、外部から悪用されてセキュリティ面の問題が出たりすることもあり、この形は減っています。
外部からの悪用だけでなく、部屋の管理も問題になります。
普通に部屋に置いておけば、ぶつかったりして振動を与えたり、ホコリがかぶったり、あるいは、夏は熱くなりすぎて壊れたりします。このあたりの面倒をすべて肩代わりして集中管理してくれるのが、「データセンター」のメリットです。
すべて自前で準備すると、勉強になることは事実です。ネットワーク関係の手配や設定を自分でやることで仕組みの理解が深まります。よって、専用サーバサービスよりもさらに自由度は高くなります。
2)ドメイン名
ドメイン名とは、URLに入れる名前のことです。
たとえば、「https://www.google.co.jp/」の場合
- ドメイン名=「google.co.jp」
- ホスト名=「www」
です。
最近は、ホスト名の「www」を省略してアクセスする形も増えています。
ドメイン名を使うには?: ドメイン取得代行会社で手配
ドメイン名は、「レジストラ」と呼ばれる、ドメインを管理する組織・会社が世界各地にあります。総元締めは「ICANN」という組織です。違うヒトが同じ名前を使えないようにするため、ワールドワイドで管理する形になっています。
しかし、ドメイン名を手配するときには、「レジストラ」へドメイン取得を依頼してくれる「ドメイン取得代行会社」から入手するのが一般的です。
「ドメイン取得代行」を提供してくれるサービスの事例は、お名前.com、ムームードメイン、また、上述のレンタルサーバを提供する企業ならほとんどの場合ドメイン取得も可能です。
料金は、年間で100円以下のものもあれば、高額なもの、プレミアムがついたドメインで億単位の金額がつくものまでありますが、一番よくある「.com」ドメインを普通に取得する場合、年間1,000円程度です。
「1)データを置く場所」と「2)ドメイン名」を結びつける技術:DNS
「1)データを置く場所」と「2)ドメイン名」は、別々のものですので、これを結びつけ、連携させる必要があります。
この2つを結びつける技術のことを「DNS:Domain Name System(ドメインネームシステム)」と呼びます。
ただインターネットを使っているだけだと、表に出てこない、見えないものなのでわかりにくく感じますが、その仕組みはとてもシンプルです。
「1)データを置く場所」を示すもの、つまり、インターネットの住所のようなものは、実際には番号です。この番号のことを「IPアドレス」と呼びます。
たとえば、前述の「www.google.co.jp」の「IPアドレス」は「172.217.161.195」です(原稿執筆時点)。0から255までの数字を4つ組み合わせて使います。(これを、「IPv4アドレス」とも呼びます。)
ブラウザから、「www.google.co.jp」とURLを指定したときに、ユーザーには見えませんが、裏でDNSという仕組みを使い、「www.google.co.jp」を「172.217.161.195」に変換して、この番号(IPアドレス)に接続します。
この変換の仕組みを請け負うソフトェアを、「DNSサーバ」あるいは「ネームサーバ」と呼びます。
2つを連携させる:DNSサーバ・ネームサーバの設定
「1)データを置く場所」と「2)ドメイン名」を結びつけるには、次の考え方が基本です。
- 「1)データを置く場所」で、DNSサーバ・ネームサーバを準備し、IPアドレスとドメイン名の変換設定を行う。
- 「2)ドメイン名」を手配した側で、「1)データを置く場所」で準備したDNSサーバ・ネームサーバを設定する。
この概念がわかれば、「1)データを置く場所」と「2)ドメイン名」の手配を自在に変更して、より安いサービスや、必要な性能がほしいサービスに、自由に移行していくことができます。
ですので、「1)データを置く場所」のサービスと、「2)ドメイン名」を手配するサービスは、別の会社にしておくのが、個人的なオススメです。
まとめ
ホームページ・Webサイトを公開するために必要な2つの要素として、「1)データを置く場所」のサービスと、「2)ドメイン名」を手配するサービスを紹介しました。
お役に立てば幸いです。
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