CMSですぐにカンタンにホームページをつくる4パターン! プロの現場でも利用されるWordPressのメリット

テクノロジー

「ホームページをつくりたい!」と思ったとき、相談されたとき、頼まれたときの解決策として、CMSを使ったWebサイト作りを紹介します。

CMSとは

「CMS:Contents Management System」(コンテンツ管理システム)とは、HTMLやCSSの知識がなくてもWebページを作成、修正できる仕組みです。

つまり、Wordやパワーポイントを使うぐらいの感じで、ホームページを作り上げることができるシステムです。

CMSの事例

「CMS」として出ているシステムは、ものすごくたくさんの種類があります。

たとえば、「W3Techs」という定常的に統計をとっているサイトをみてみると、CMSとして分類されているものの数や名前がわかります。

Usage Statistics and Market Share of Content Management Systems, December 2024
What are the most popular content management systems

ランキングにシェア率の数字が上がっているものだけで100個、その他に500個ぐらいのCMSがリストアップされています。

この中で、現在圧倒的多数のシェアをとっているのが「WordPress」です。

「WordPress」とは

「WordPress」(ワードプレス)は、もともとブログを作成するツールとして登場しましたが、その発展とともに「CMS」として利用されるケースが増えてきました。

その特徴は、Word感覚で記事を書いてアップロードできるということの他に、「プラグイン」という仕組みで、機能をどんどん追加していけることがあげられます。

また、「テーマ」という機能で、サイトの構造やページの枠組みを、クリック1つでカンタンに差し替えることができます。

「WordPress」のユーザーがものすごく多いために、「プラグイン」や「テーマ」を作って公開している人たちがものすごくたくさんいます。無料で配布されているものが圧倒的多数ですが、中には付加価値を付けて有料で販売しているものもあります。

また、カスタマイズの自由度が高いことも人気の理由です。HTML、CSS、JavaScript、PHPの知識がある程度あれば、ページを自由に作り変えることも可能です。

Webサイト制作ビジネスでの課題解決

カスタマイズの自由度が非常に高いため、Webサイト制作をビジネスにしている人たちも、当たり前に「WordPress」を利用し、Webサイトをつくってお客様に引き渡すことが多く行われるようになりました。

これにより、Webサイト納品後に、お知らせやニュースを更新したい、あるいは、ちょっとだけ文字修正したい、などの更新ニーズを満たすことができます。

昔の現場によくあった、お客様に更新させたいニーズを吸収

10年ほど前のWebサイト制作では、お客様に更新させたいニーズが出ると、お知らせ部分を更新できる小さなプログラムを書いて納品することがよくありました。

自由度が低くお客様満足度がそれほどでもないわりに、プログラムを書くのには手間がかかりコストが大きくなるのが難点でした。

このあたりのニーズを吸収したことが、プロ筋、Web制作を商売としているヒトたちに受け入れられた理由でしょう。

「ホームページをつくりたい!」と思ったときの方法4パターン

「ホームページをつくりたい!」と思ったときの方法として、CMSを利用する前提で大きく4つに分けて紹介します。

1)初心者向けホームページ作成サービス

初心者向けのホームページ作成サービスがあります。もっとも手軽で、カンタン、すぐにできます。

無料でもできますし、有料もあります。フリーミアムモデル(無料で使い始められるが一定以上は有料)もあります。

以前はシンプルで機能が少なかったのですが、昨今はどんどん機能が追加される傾向にあり、そこそこ機能豊富という状況です。

ただし、制約が多いのもこのサービスの特徴です。たとえば、決まった形のテンプレートしか選べない、特定のタグが挿入できない、独自の広告が入れられない、などです。

事例として、「WiX」「グーペ」などがあります。

プロ向けカンタンWebページ作成サービス

超カンタンにつくれるがプロ向け、というサービスが急成長中ですので、少し紹介します。

先行者は「Tilda.cc」ですが、日本発で「STUDIO」というサービスも登場しました。

Studio.Design 
The easiest and quickest way to build your beautiful portfolio website, landing page or anything. No code. All creative freedom.

感動するほどカンタンにすばやくページを作成して公開することができます。

いわゆる「カンプ」代わり、つまり、サンプルサイト、デモサイトとしての利用も見込んでいるようです。

要注目です。

2)ブログのみ

ブログのみを提供するサービスです。これは、「(1)初心者向けホームページ作成サービス」よりもさらにカンタンで、比較的古くからあるので、多くの人になじみのあるサービスです。

ブログサービスは、いわゆるSNSと、Webサイトの間に位置づけられます。

サービス事例としては、

  • アメブロ
  • ココログ
  • はてなブログ

などがあります。

ほとんどの場合無料ですが、自由度は大きくなく、独自に広告が入れられないなど、制約は多いです。

3)WordPress+レンタルサーバー

ごく普通のレンタルサーバサービスに、WordPressを独自にインストールして利用する形です。

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つまり、WordPressのインストールや初期設定を自分で行う必要があります。

ただし、インストール機能が用意されているレンタルサーバーサービスが多く、半自動的にインストールや初期設定ができます。

自分ですべてをコントロールできますので、カスタマイズや広告挿入など、ほぼ自由になんでもできます。(1)や(2)での制約はほぼ解消されるはずです。

この形態が、現状、もっともよく使われている印象です。

ほとんどすべてのレンタルサーバサービスで提供されています。最近は、「WordPress利用可」などとわかりやすく表示されていることが多いです。

4)WordPress+クラウド

クラウドサービスでWordPress専用の機能が提供されています。初期設定は自分で行う必要があります。

(3)と自由度は同じぐらいですが、料金は少し高めの傾向にあります。 

 (3)と比較したときのメリットは、スケールがカンタンなことです。つまり、急に大量のヒトが見に来る、というケースにも柔軟に対応できます。

つまり、「ウチの会社が明日テレビに出ます!」というようなときに、放送直後に企業サイトにアクセスが集中してページが真っ白になることを避けるような対策が打てます。

よって、大企業・大規模サイトでも利用しやすいサービス形態です。

Amazon Lightsail

前述の、(3)と(4)の間に位置するようなサービスとして、「Amazon Lightsail」というサービスが出ていますので、紹介します。

Amazon Lightsail(月額3.5ドル〜の仮想プライベートサーバー:VPS)| AWS
Amazon Lightsail は、コンテナなどのクラウドリソースを予測可能な低価格で簡単に管理できる、使いやすい仮想プライベートサーバー (VPS) です。

AWS EC2の簡易版、というイメージで、いくつかのパターンを選ぶだけで、WordPressのWebサイトができあがります。

サーバ設定の自由度は高く、他のAWSサービスと組み合わせることで、すばやいスケール対応も可能です。

料金は月額でワンコイン程度からと、気軽に試せる価格帯です。

まとめ

この他、CMSやWordPressを利用したサービスにはあらゆるバリエーションがありますし、今後も新しい組み合わせが出続けるでしょう。

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