「ECサイトをつくりたい!」「ネットでお店をつくりたい!」と思ったら、何をどうしたらよいか、その方法・手段を紹介します。
ECサイトをつくる3パターン
現状、ECサイトをつくりたい!と思ったときには、大きく分けて次の3つのパターンがあります。
- 1)モール出店
- 2)ECサイトをすぐ作れるサービス(小規模向け)
- 3)カスタマイズ自由度が高いCMS(大規模向け、上級者向け)
1つずつ紹介します。
1)モール出店
いわゆるECモール、巨大ECサイトに出店し、あるいは、商品を出す手法で、ネットで買物といえば一番最初に思い浮かぶWebサイトです。
この手法(ビジネスモデル)では、売上にかかわらず固定費用をお店が払うのが一般的です。そのかわり、ECに必要な機能、決済手段、プロモーション手段などすべて最初からそろっているのが特徴です。
日本国内では、事実上次の3つです。
市場シェアの統計数字では、楽天市場とAmazonがトップを争う拮抗状態です。Yahoo!ショッピングが月々の固定支払いを無料にして、この2社を追いかけている状況が続いています。
楽天市場が始まったのが1997年です。今回紹介する3パターンの中で、もっとも古く息の長いビジネスモデルと言えます。
2)ECサイトをすぐ作れるサービス(小規模向け)
モール出店と、3つ目に紹介するフルカスタムのCMSとの間に位置づけられるサービスとして、最近急上昇したのが、個別のECサイトをすぐに作れる・すぐに売ることができるサービスです。
現状では、次の2つのサービスが代表的です。
「1)モール出店」のような月々の固定費用がなく、無料ですぐにはじめられます。導入までのハードルがとても低いのが特徴です。
決済手段もすべて準備されているかわりに、売上が発生すると手数料として「ピンハネ」される、というのが基本のビジネスモデルでしたが、STORES.jpでは月々1,000円程度の有料コースを用意して固定費をとるモデルとなっています(2018年現在)
金融業へ広がる動き
「BASE」がおもしろい動きをしていますので、ECサイトのトピックから若干脱線しますが紹介します。
BASEが出店者向けに即時資金調達できる金融サービス「YELL BANK」をスタート
「BASE」のサービスの構造上、出店者の情報、つまり、どのぐらい売上があってどれぐらいの数のお客様がいて、どれぐらいの頻度で売れている、などはすべて把握できます。
よって、どれぐらいの金額を貸してもよいか、リスクがかなりいい確度で計算できることになります。
実際には、債権化して、返済は月々の売上から取っていく、つまり、売上が上がらなかったら返済もしなくてよい、という出店者にもうれしい、リスクの小さくなるサービスとなっています。
ECサイトでたくさん(60万店)のお店を集めると、金融業(おカネを貸す)をやれてしまう、銀行になれてしまうという、ステキな事例だったので、紹介しました。
3)カスタマイズ自由度が高いCMS(大規模向け、上級者向け)
自前でゼロからECサイトをつくるために、商品ページやカート機能などECサイトに必要な機能を一通りそろえた「CMS:Contents Management System」がいくつか出ています。
代表格は「EC-Cube」です。
オープンソースですが初期設定や運営の手間はそこそこ大きいので、設置や運用を請け負う企業もたくさんあります。
また、多言語化のニーズが非常に強くなってきたので、多言語化に強いシステムとして「Magento」が急上昇中です。
番外:「メルカリ」「ヤフオク」
何か売りたい、というだけなら、いまであれば「メルカリ」、「メルカリ」おされながらも老舗でたっている「ヤフオク」などで、すぐに売ることができます。
中古品を売るイメージが強いかもしれませんが、新品もたくさん流れていますし、モール出店と同じイメージで、ショップが定常的に商品を出していることもあります。
まとめ
商品の特徴やお店の規模によって、ピッタリしっくりくるサービスを選んでいく、あるいは、規模相応にサービスを変えていったり、利用を広げていったりすることが大事です。
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