若い世代の起業家がよく話題にあがります。20代はもちろん、10代前半の起業家が取り上げられ話題になることも増えてきました。
インターネットを使った、ITビジネスでの起業は若者にむいているのでしょうか。若いうちに起業するメリットを考えます。
参入障壁が低い
ITビジネスにおいて、若いとか、経験が少ないとか、あまり問題にならないことは、インタネットが発生して普及を始めてから20年あまりの間、証明され続けていると言えます。
たとえば、
- Googleはスタンフォード大学に通っていたラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンによって創業されました。
- マーク・ザッカーバーグはハーバード大学在学中に学内でFacebookを立ち上げて普及させました。
- ビル・ゲイツはハーバード大学をやめてMicrosoftを起業しました。
- Yahoo!はスタンフォード大学の中で、ジェリー・ヤンとデビッド・ファイロが運営をはじめました。
つまり、大成功して現在巨大になった企業は、学生時代に製品やサービスを作り始めており、あるいは、学内でサーバーを立ち上げサービスを運営して追い出されたりしているのです。
日本でも、たとえば、
- サイバーエージェント社の藤田 晋は、20代前半で起業し26歳で最年少上場の記録をつくっています。
- 同時期に急成長したライブドア社の元CEOホリエモンこと堀江 貴文は、東大を中退して起業しています。
その中心はエンジニアリング、つまり、めちゃめちゃイケてるプログラミングスキルが核になっていますが、サイバーエージェント社は営業力中心ですのですべてがそういう事業だとは言えません。
ただ、実現する手法として、一定以上のスピードでプログラムを書いてシステムを作り上げる必要はあります。外注を含めてなんらかの形でそれを得ています。
ウェブが普及して年月が過ぎており、インターネットの技術情報はウェブ上に無料で大量にあります。本当にたくさんあります。若い頃、あるいは、小さい頃からそれに慣れ親しんで学んでいれば、学生になる頃には一定のサービスを作り上げるヒトもたくさん出てくるでしょう。
田舎にいても大丈夫!?
インターネットにつながればよいのですから、田舎にいることも障壁にはなりえません。
「クラウド」という言葉が出て普及すると、システム開発は世界のどこにいても可能になりました。スカイプに代表されるTV会議システムや古くて新しいチャットサービスが広がり、チームのコミュニケーションは実際に会わなくてもかなり濃密にすることができます。
いま政府などがいい始めているテレワークやリモートワークは、インターネットのサービスをつくり運営している会社には、技術的な壁はほとんどないでしょう。
それでも、ネット企業は集中している
しかし、いまも昔もネット企業は東京に集中しています。
東京どころか、渋谷や六本木など特定の街に集中して存在します。これは結局、ヒトを集めるためです。
一つは人材獲得です。
たとえば、プログラマーの需要はなぜかまったくなくなりません。20年近く業界にいてプログラマは十分たりていますという話しを聞いたことがないぐらいです。
小さい企業も大きく成長した企業も、人材獲得が大きなテーマなのです。逆に、ヒト以外に見えるモノがほとんど何もないのがインターネットのサービスを運営している会社の特徴でもあります。
もう一つは人脈の獲得です。
アメリカだけでなく日本でもIT業界の人材の流動性がとても高いのは、優秀な人材の生産性が高いからです。
たとえば、プログラマ、エンジニア職では、たくさんのコンピュータを動かすなどでレバレッジ効果があり、人材の質の違いで10倍100倍の生産性の差が出ます。
パートナー獲得の意味もあります。
先の例で言えば、サイバーエージェント社とライブドア社がともに成長してきたストーリーは有名です。あらたに人間関係をつくるにはやはり会わねばならない、ということです。
東京やサンフランシスコ、シリコンバレーや渋谷に集中していることにはそれなりの合理性があります。
まとめ
10代、20代で起業すること、ネットを核としたビジネスを興すことのメリットを、2つだけに絞り込んで事例を引きながらシンプルに解説しました。
お役に立てば幸いです。
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