SEO対策、あるいは、コンテンツ・マーケティングとしてのライティング、テキスト、原稿の書き方について、今回は2番目のステップである、「調査」を紹介します。
最初に調べるのは「検索結果ページ」
キーワードからのライティングでは、その名のとおり、原稿を書く前に、どういうキーワードで検索されたいかを決める、検索キーワードを決めてから原稿を書きます。
作業の全体は、
「1)検索キーワードを決める」→「2)調査」→「3)原稿を書く」
という3つのステップに大きく分かれています。
今回は、「2)調査」の最初のステップとして、検索結果ページを調べます。
オーガニック1ページ目の調べ方
検索結果ページでのオーガニックとは、 Webページのタイトルや説明文とリンクが表示された部分のことで、広告や、特殊な機能モジュール(たとえば、地図付きのお店紹介部分やECサイト
各社の価格が並べられた商品表示など)を除いた部分です。
つまり、Googleが検索結果として表示している、検索サービスの核になるところを、「オーガニック」と呼びます。
検索での上位化、SEO対策という場合、通常はこのオーガニック部分での上位化を目指します。
調べ方のコツは、次の2つです。
コツ1)オーガニック1ページ目は「シークレットモード」で調べる
1つ目は、「シークレットモード」で検索してみる、ということです。
「シークレットモード」はブラウザにより呼び方が異なります。Google Chromeでは「シークレット」ウィンドウ、Microsoft Edgeでは「InPrivate」ウィンドウ、Mac・AppleのSafariでは「プライベート」ウィンドウと呼びますが、どれもほぼ同じ機能を提供します。この記事では「シークレットモード」で統一します。
「シークレットモード」は、毎回初期化される機能と理解するのがシンプルでカンタンです。ウィンドウを閉じたらすべてリセットされてしまいます。
技術的には、クッキーや閲覧履歴、お気に入り・ブックマークが保存されないで、ウィンドウを閉じたら消えてしまう、という機能です。「シークレットモード」ではない状態で使っていれば毎回入れる必要のないIDやパスワード、名前や住所などの入力補助もすべて消えてしまいます。
「シークレットモード」を使う理由は、「パーソナライズ」をできるだけ回避することです。
パーソナライズ:シークレットモードを使う理由
「パーソナライズ」は、Google側の気持ちを推し量るために大事な考え方です。
「パーソナライズ」とは、
個人個人の嗜好性、行動パターン、年齢、性別、最近見たコンテンツ、最近検索したキーワード、あるいは、現在の状態(居場所、時間帯など)に合わせて、サービスの内容・表示内容を変えること。
個人情報が漏れてる気がするとか、勝手に使われている気がするとか、気持ち悪いとか、いろいろな感想はあると思います。ただ、ユーザーのニーズ・要望に瞬時に答えたい、ということをつきつめていくと、この「パーソナライズ」という考え方がどうしても出てきます。
検索サービスをつくっているGoogleやヤフーは、結局のところ一人ひとりに合わせたサービスをつくるべきだ・つくりたい、とずいぶん前から思っています。そして、試行錯誤を重ねながら検索結果ページにも取り入れています。
ユーザーはいちいち検索サービスのために自分のことを教えてくれたりはしません。だから、ユーザーのことを理解してその要望にこたえるには、 あらゆる手段でデータを取らざるをえないのです。
「Google広告設定」でGoogleにどう思われているかをみる
ところで、自分がGoogleにどう思われているかを、確認する方法はあります。「Google広告設定」と検索してください(リンクはときどき変わってしまうようです。)どんなデータを集めているかの一端を垣間見ることができます。
Googleが、GmailやG Suiteなど高機能のサービスを無料で提供しているのは、そこでとれるデータを集めると広告で稼げるから、というロジックが裏側にあります。その他広告のためにユーザーの情報を取得して分析する技術は年々向上しています。
コツ2)メモる
オーガニック1ページめの調べ方のコツの1つ目は、「シークレットモード」を使うことだと紹介しました。
2つ目のコツは、「メモる」ということです。
頭に入り切るヒト、あるいは、自分がよく知っているテーマを書く場合は、メモる必要がないかもしれません。自分があまり知らないテーマで、どういう原稿になるかほとんど見当がついてない、というときには、オーガニックをメモる、ということがとても有効です。
単にコピペするだけでも済みますから、作業としては単純です。
メモって眺めることで、どんなコンテンツが出ているのか、つまり、Googleは現時点でこのキーワードに対して何が答えだと思っているのか、俯瞰することができます。逆に言うと、現時点のGoogleの答えを意識して作業します。
そもそも、この「2)調査」の第一目的は、競合・ライバルが出しているコンテンツを網羅することです。ライバルたちのコンテンツを網羅して、さらにそれを上回る原稿を書くことができれば、検索結果ページで上位化する可能性が高まります。
メモするツールのオススメは、マインドマップ系ツール
メモするツールのオススメは、マインドマップ系のツールです。マインドマップ系のツールはとてもたくさんありますが、無料なので個人的によく使っているのは「Xmind」です。
Googleの気持ちを推し量る
繰り返しになりますが、Googleは、ユーザーのニーズ・要望に瞬時に答えたいと思っています。よって、そのキーワードを入力したユーザーが検索結果に満足しているか、あるいは、不満だったか、をあらゆる手段を使って測定して検索結果に反映させようとしています。
よって、これから書く原稿が、そのキーワードを検索したユーザーのニーズにこたえており、かつ、そのことをGoogle側に認識される・気づかれる・理解される必要があります。
技術的な登録手段やタグの使い方のコツはあるものの、GoogleはGoogleでユーザーのニーズに答えられるコンテンツを血眼になって探している、と考えてよいです。ただそれは、検索サービスという仕組み、検索キーワードによって探されることでその入口がぎゅーっと縮まっています。
サジェストキーワード、関連キーワード
オーガニック1ページ目に付与されている機能として、サジェストキーワードと関連キーワードをチェックします。
チェックのやりかたについては、キーワードの決め方を解説した記事にあげてありますので、こちらを参考にしてください。
キーワードからのライティング:リンク集
「キーワードからのライティング」と題して、SEO対策、コンテンツSEOそのものとなる、検索上位化を目指すライティング、原稿の書き方について、手順を紹介しています。リンクをまとめておきます。
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