「無料で見れるし使えるし、ボランティアでもなさそう・・・」
「このサービス、どうやって稼いでるの?」
と思うようなWebサイトやスマホアプリを、よく見かけます。
この記事では、どうやっておカネをもらうか、を解説します。
「ビジネスモデル」とは
ビジネス、商売をはじめるときにどうしても考えなければならないのが、どうやっておカネをもらうか、です。
あたりまえなのですが、なぜお客様がおカネを払うのか、買う瞬間に何を考えさせるのかとともに、いわゆる「適正利潤」を取りながらオトクな気分になっていただくには、おカネをもらうところを工夫することが重要です。
ビジネスモデルとは、
どうやって儲けるか。儲けの構造や論理。
換金の論理、と言ってもよいかもしれません。
おカネをもらわないビジネスモデル?
ネットの世界では、初期段階ではおカネをもらわずサービスを普及させることに専念することがあります。
巨大な事例は「Twitter」です。まるでユーザー数の拡大を担保にするかのように投資資金を注ぎ込み続け、広告などで実際に収入・売上を得るようになるまで時間をかけました。
しかし、手金を稼ぎながら少しずつ大きくしていく王道をとるなら、ビジネスの初期段階において、どのようにおカネをもらうかが、ビジネスの成否を分けます。
また、ネットの世界では、商品の対価として、何か目に見えるモノをもらうわけではなく、利用する権利を買うような形になっていて、納得してもらう、あるいは、思わず買ってしまうようにするには、独特の工夫が必要です。
ビジネスモデルのトレンドワード3選
サブスクリプション
昨今話題のキーワードが「サブスクリプション」です。
新聞をとったり、雑誌の定期購読から来ている言葉です。月々、あるいは、1年などで定期的におカネをもらうモデルです。身近なところでは、ケータイや電気、水道などのインフラも、このモデルです。
ITビジネス、Webサービスでは、一定以上規模が大きくなった場合、原価(設備投資や人材)をあまり増やさなくても、ユーザーをどんどん受け入れることができるようになります。
このときに、ユーザー単位で毎月おカネをもらう形にしておけば、ユーザーを増やせば増やすほどどんどん儲かる構造ができます。
また、「サブスクリプション」型のビジネスモデルは、未来の収入の見通しがたつようになるため、経営的に安定することも大きなメリットです。
たとえば、「Evernote」のように1年契約にすることで、売上の変動が正確に予想できるようになり、危機が起こるまでに手を打つ時間を確保できます。
「ストックビジネス」という言葉と似ています。メリットなどほぼ同じです。
エコシステム
「エコシステム」という言葉も頻出キーワードです。
直訳すると「生態系」です。
つまり、自然の生態系のように、関係者が自律的に動いて、商売が成立・発展していく構造のことを言います。
たとえば、上述の「Twitter」の場合、サービスを提供するだけでなく、外部のプログラマが「Twitter」の機能を利用してアプリなどを作ることが可能です。(API提供)
Twitter社ではない外部の関係者がアプリをつくることで、そのアプリのユーザーが広がり、Twitterの利用がさらに広がっていく、という循環する構造を描きます。
「プラットフォームビジネス」という言葉と関連しています。
プラットフォームを提供して、その上でアプリを作らせたり、ビジネスをさせたりすることによって、世の中になくてはならない存在になろう、という存続を目指したビジネスモデルです。
レベニューシェア
直訳すると、「収益」を「分け合う」です。
要するに、「儲かったら山分けね」というものすごくシンプルな考え方です。
ネットの世界では、ネット広告で代表されるように、各段階での数字がものすごく細かく測定できます。
ですので、収益の細かい分け方にはたくさんのバリエーションがありますが、単に「レベニューシェア」「レブシェア」と言った場合、利益を山分けする構造にするケースが多いです。
請負型、委託型のデメリットを解消する方法として、活用する事例もあります。
つまり、何かのサービスを開発するときに、このサービスが広がって儲かったら収益を分けましょう、という契約をすることで:
- 委託する側=初期投資をおさえられる
- 受託する側=品質を上げれば儲かる
という構造を作ることできます。
まとめ
インターネットのビジネスモデルとしてよく話題になるキーワードを、3つにしぼって紹介しました。
コメント