SEO対策、あるいは、コンテンツ・マーケティングとしてのライティング、テキスト、原稿の書き方について、7回にわたって紹介してきました。
今回は、自分の書いたページの順位チェックや検索結果ページの状況、流入キーワードをチェックする方法、いままでに触れたものもまとめてツールやサービス、アプリなどを紹介します。
検索順位チェックツールの老舗定番「GRC」
検索順位を人手で日々チェックして記録するのは、手間がかかりますし、数が増えると作業が追いつかなくなります。ですので、検索サービスからの流入を見込んだマーケティングをするにあたって、自動的に検索順位を記録したいというニーズは、かなり古くからあります。
その中でももはや定番ツールとして、10年以上にわたって生き残ったのが「GRC 」です。
無料で使い始めることができますが、チェックできるURLやキーワードを増やすと有料になる形になっています。無料でも主要な機能はほぼすべて使えます。
また、パソコン(Windows、Mac)で動きますので、日々自動的に検索順位をチェックするには、パソコンを常に起動しておくか、一定時間になったら起動してGRCが動くように自分で設定して仕込んでおく必要があります。
「Google Search Console」(サーチコンソール)
「Google Search Console」(サーチコンソール)は、自分たちのWebサイトをGoogleにきちんと登録し、検索結果ページでの状況をチェックできるツールです。
新しいWebサイトをつくったら、サーチコンソールに登録するようにしましょう。新規に登録するときに少し手間がかかりますが、慣れてしまえばどうということはなくできてしまいます。
また、中上級の使い方として、サイトマップ(sitemap.xml)を登録して、GoogleへのWebページの登録状況(インデックス)をある程度制御することができます。(※このブログもWordPressのプラグインを使って「sitemap.xml」を自動作成し、サーチコンソールに登録しています。)
「Google Search Console」(サーチコンソール)では、
- 検索結果ページで自分のWebサイトが何回クリックされたか、
- どんな検索キーワードで(流入キーワード)、
- 検索結果ページの中に何回表示され(表示回数、インプレッション)、
- 何回クリックされたか(クリック数、CTR)、
などがわかります。
ですので、検索キーワードからの流入を考えてマーケティングするには、必須ツールです。
Google アナリティクス(Google Analytics)と連携させると、検索キーワードで流入したところからWebサイト内部でのユーザーの行動をチェック・分析することができるようになります。この設定も難しくないのでぜひ挑戦してください。
「Google Search Console」(サーチコンソール)は、その名のとおり、Google検索のみのデータ・数字です。日本国内では約50%の市場シェアがある「Yahoo!検索」ヤフーの検索結果ページの数字は、ここには入っていませんので、注意が必要です。
Googleアナリティクス
「Googleアナリティクス」は、本当は一番先頭に紹介すべきツールかもしれません。
いわゆる「アクセス解析」ツールの定番です。無料で利用でき、あまりにも多機能・高速であるために、他のアクセス解析ツールやサービスが消えていってしまいました。
Googleタグマネージャーは必要か
「Googleアナリティクス」のインストール方法や使い方などを調べていると、「Googleタグマネージャー」というツールが出てきたり、一緒に紹介されていることがあります。
「便利そうだし、入れなきゃいけないのかなぁ」と思うこともあると思います。
結論としては、「必要だと明確にわかったあとで」入れてください。
ものすごく便利で有用なツールですが、Webサイトを全部自分で制御できる間は、それほど必要にならないと考えています。たとえば、Webサイトの規模が大きくなってきて、広告運用は人に任せる、という場合には超有用になるはずです。
Googleマイビジネス
Googleマイビジネスは、お店や施設などリアルな場所・拠点がある場合に、利用するツールです。
Googleマイビジネスをきちんと設定すると、オーガニックとは関係なく特別枠に表示されて上位化されることが期待できます。オーガニックではほとんど勝てない大手のサービスやサイトに勝つことができるチャンスがあります。
本当にその拠点のオーナーかどうか確認手続きが入りますので、初期設定には少し手間がかかります。
「Googleマイビジネス」の管理画面でも、「Google Search Console」(サーチコンソール)と同じように検索結果ページでの表示回数やクリック数が表示されますが、これに加えて、マップで検索された数、検索結果ページから直接電話をかけた数などが表示されます。また、登録されたクチコミに対して返信する機能もあります。
また、「Googleマイビジネス」は、この数年で時折統廃合されたり、名前が変わったりしきましたので、ときどきチェックして、変化してもアクセス先を見失わないようにしておきましょう。
SEOチェキ
「SEOチェキ」は、検索順位チェックや、WebサイトのSEO対策状況、リンクの状況などをまとめてみることができるツールです。
自分のサイトを見たり、ライバルサイトと比べてみたりすると、おもしろいですし、有用なインサイト・気づきがあるかもしれません。
「SEOチェキ」も、「GRC」ほどの歴史はありませんが老舗定番ツールと言ってよいでしょう。
aramakijake.jp(あらまきじゃけJP)
「aramakijake.jp(あらまきじゃけJP)」は、検索キーワードの検索ボリューム、つまり、そのキーワードがどれぐらい検索されているかをみせてくれるツールです。
以前にも紹介しましたが、検索ボリュームの傾向や統計数字をみせてくれるツールをいくつか紹介しておきます。
- aramakijake(あらまきじゃけ)
- GoogleとYahoo! JAPANと分けた数字を出してくれます。
- Googleキーワードプランナー
- 出稿していない(つまりおカネを使っていない)場合、検索ボリュームのおおまかな数字しか教えてもらえなくなりました。広告出稿するためのツールなので、リスティング広告向けの情報やそのための数字を出力することに特化しています。
- Googleトレンド
- 全体的なランキングや傾向などの統計数字をみることができます。キーワード別でも表示でき、検索されている地域や関連のテーマなどを表示してくれます。
- Yahoo! JAPAN キーワードアドバイスツール
- 「Yahoo! JAPAN キーワードアドバイスツール」は、「Googleキーワードプランナー」と同じように、リスティング広告を出稿するユーザーのためのツールです。検索ボリュームやその他の統計数字がわかりますが、当然ながらヤフーのみの数字で、Google側の数字は含まれていません。
どれも数字が異なり、みせてくれる数字が違います。まずはおおまかな傾向をつかんで、自分のWebサイトのテーマや特徴に合った使えそうな数字を選んで、マーケティングに活かしましょう。
「SimilarWeb」 (シミラーウェブ)
「SimilarWeb」(シミラーウェブ)は、URLを入れると、そのWebサイトがどんな検索キーワードで検索されているか、あるいは、どのSNSからどれぐらい流入しているのか、どこからリンクされているのか、などの情報をみることができます。
「SimilarWeb」(シミラーウェブ)は、ライバルの数字をみたいときにとても有用です。ライバルのサーチコンソールやGoogleアナリティクスなどのアクセス解析結果をみることはできないからです。
「SimilarWeb」(シミラーウェブ)は、その仕組み上、すべてのユーザーのアクセスを集計しているわけではありません。よって、PV数や訪問者数などの数字規模をみるよりは、キーワードや流入などの傾向をみるツールとして使いましょう。
キーワードからのライティング:リンク集
「キーワードからのライティング」と題して、SEO対策、コンテンツSEOそのものとなる、検索上位化を目指すライティング、原稿の書き方について、手順を紹介しています。リンクをまとめておきます。
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