インターネット広告がざっくりわかる、コレだけはおさえておきたいキーワード4選

マーケティング

日々変化していくネット・テクノロジーの中でも、特に変化が激しい分野が「インターネット広告」の世界です。

「インターネット広告」で、これだけはおさえておきたい!というキーワードを紹介します。初心者にもネット広告がざっくりわかることを目指します。

PPC:Pay Per Click

従来の媒体、つまり、テレビやラジオ、新聞、雑誌に比較して、ネット広告ではこの「PPC」という概念が革命的でした。

「PPC(Pay Per Click)」とは、翻訳すると「クリック課金」です。広告が見られてかつクリックされた場合のみ、広告の料金をとらられる、という形です。つまり、ほとんどの場合、クリックされるまでは無料です。

たとえば、新聞、雑誌などの紙媒体では、掲載に対して広告料金を払っています。それが見られたかどうか、あるいは、それに興味を持ってもらえたかどうか、そのあと買ったかどうかなどを、直接測定できません。

これに対して、PPC広告は、みられた回数(インプレッション数)、クリックされた数、そのあとアクションを起こした数が、すべて数値で取得できる仕組みです。

逆に、たくさんの数字が取れすぎて、その結果の分析は専門家の手にゆだねなければならなくなっています。

リスティング広告

リスティング広告とは、Googleやヤフーの検索結果画面に出てくる広告です。見分けがつくようでつかない微妙なデザインですが、よくみるときちんと「広告」と表示されています。

リスティング広告は、前述の「PPC広告」の一種です。表示された回数に関わらず、クリックされたら広告料金が発生します。

リスティング広告では、このPPCに加えて、検索キーワードが入ってきます。つまり、どんなキーワードで検索されたときに表示してほしいかを、広告に対して設定する必要があります。よって、リスティング広告を出すときには、

検索キーワードキーワードマッチのさせかた(一部が合っていたら、全て合っていたら、など)広告のタイトル文広告の説明文リンク先のページ内容(専用のページをつくる場合、既存のページにリンクする場合などがある)
を調整する必要があります。実際にはこれらに関連して非常に細かい設定ができるようになっており、その運用や調整や専門知識と経験が要求される仕事となっています。

「Google」が世界制覇している理由

むしろインパクトが大きかったのは、Googleやヤフーなどの検索サービスを提供する事業者側でした。あの巨大なGoogleはこのリスティング広告の売上でできたといっても過言ではありません。アメリカでも日本でもめちゃめちゃ儲かったビジネスです。

インプレッション広告、純広告

インプレッション広告は、表示回数(インプレッション数)によって、料金をとります。

これは、新聞や雑誌などの紙媒体にとても近いイメージです。ページの中の一部に広告を表示させる場所が確保されており、これを一般に「枠(わく)」と呼びます。この枠の注目度や表示回数によって、値段が決まるわけです。新聞の発行部数と、何面の何段、という感じで価格が決まる仕組みと、とてもよく似ています。

ネット広告では、PV数(Page View:ページの表示回数)やUU数(ユニークユーザー数、みたヒトの数)、広告の大きさや動きの機能などによって、たくさんの種類が用意されています。日本で一番代表的なのは、ヤフーの商品でしょう。

資料ダウンロード(サービス別資料)|LINEヤフー for Business
資料ダウンロード(サービス別資料)。LINEヤフーが提供する法人向けサービスに関する情報を紹介します。

他にも、「媒体資料」と検索すると、各社の媒体資料、つまり、広告の種類や料金が眺められます。

DSP広告:Demand-Side Platform

DSP広告を理解するには、それが登場した背景を考えるとわかりやすくなります。

DSP広告の登場前にあった課題は、ざっくりいうと、次の2つです:課題1)いろいろなサイトに広告を手配するのはめんどくさい。課題2)買ってくれそうなヒトだけに広告を出したい。【ターゲティング】

前述のように、媒体資料がたくさんあるとういことは、全部別々に手配しなきゃいけない、ということを意味しています。適当に取りまとめて一回出したらいろいろなところに出るようにしてほしい、というのは当然の要望です。

また、単純に表示回数に課金されてしまうと、興味のない人が見てもそれに広告代金を払うことになります。よって、見たヒトすべてに表示するのではなく、興味のある人だけ、あるいは買ってくれそうなヒトだけに表示したい、という要望もあります。

DSP広告と連携する「SSP:Supply Side Platform」や「RTB:Real-Time Bidding」

これを解決すべく作られたのが、DSP広告とそれに連携する「SSP:Supply Side Platform」や「RTB:Real-Time Bidding」という仕組みです。

DSPの仕組みは次のような手順です:

  • 1)広告が出せる枠をとりまとめているところ(ADネットワーク)から、
  • 2)「このサイトのこのページで、こういうヒトが見る、枠があります」と提示(SSP)
  • 3)↑この枠を1個ずつオークションして買う。(RTB)(0.1秒以内)
  • 4)オークションで買った(勝った)ら、自らの広告を送信・表示される

この手順を、「ユーザーがページを開いて広告を見るまでの間に」つまり一瞬で行う仕組みが、DSP広告です。

ADネットワークからSSPが枠を引いてきてくれますので、前述の課題1)が解決しています。

SSPがどういうヒトが見るのか事前に教えてくれるので、課題2)が解決しています。

その一つしかない枠を取るのはだれなのか決めるために、RTBという仕組みがあります。いわゆるオークション形式ですが、ものすごく短い時間にコンピュータで自動的に計算され落札されるというのが、ヤフオクやe-Bayとの違いです。

まとめ

変化が激しく幅広いインターネット広告の世界を、4つのキーワードをつかってざっくりと紹介しました。

お役に立てば幸いです。

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