変化が激しいと言われるネット技術の中でも、特に速い速度で動いているクラウドサービス業界について、そのトレンドを追っかけていくにはどうしたらよいか、具体的な手法を紹介します。
クラウドサービスのシェア、市場規模
まずは、クラウドサービスの市場規模やマーケットの全体的な状況を確認しましょう。
クラウドサービスの市場規模
クラウドサービスの市場規模を確認します。この手の情報は、いわゆる「白書」系統の文書からカンタンに拾ってくることができます。たとえば、総務省の情報白書(平成28年版)に、「クラウドサービス市場」というセクションがありました。
ここに、クラウドサービス市場全体の数字と未来予測が出ています。
世界全体で「2千億ドル」(23兆円)ぐらいです。
また、日本国内では「2.5兆円」ぐらいのようです。
※参考:2017年の国内インフラサービス市場規模は2兆5315億円、IDC Japan調査
クラウドサービスの市場シェア
クラウドサービスの市場シェアについては、情報白書よりも、だいたい定期的に流れる調査会社やコンサル会社のプレスリリースを眺めるほうが数字が新しいです。
たとえば、この記事です:
2018年第1四半期、クラウドインフラ市場でAWSのシェアは揺るがず33%前後 Microsoft、Googleが追撃
Amazon(AWS)が圧倒的リード、圧倒的シェアを保っており、Microsoft(Azure)ががんばっていて、IBMは下降傾向、Googleが最近力を入れて伸ばしているがAmazonには遠く及んでない、といった状況です。
つまり、
- 1位:Amazon Web Service(AWS)
- 2位:Microsoft Azure
- 3位:IBM cloud(Bluemix、SoftLayerなど統合、名称変更)
- 4位:Google Cloud Platform
という順位が続いており、GoogleがIBMを追い抜くかも?といった状況です。
なぜAmazon(AWS)が圧倒的優位なのか
Amazon(AWS)が圧倒的シェアをほこっている理由はいくつかありますが、一番よく言われているのは、新機能をどんどん出し続けていることです。
そのスピード感、量、ともに他社を圧倒し続けています。
業界関係者が感心するぐらいアグレッシブに新機能を出し続けています。この方針が成功し、いわゆる「先行者優位」の状態をキープしています。
つまり、「まずはAWSでやってみる」という発想になるわけです。また、AWSにいけば一通りの機能がそろっている、ユーザーが多いので情報が多い、という安心感もあります。
クラウドサービスの最新情報を追っかけるには、AWSを追っかける
AWSが、圧倒的スピードと、圧倒的な量で、市場シェアのトップを走り続けていることがわかりました。
つまり、クラウドサービスの最新情報を追っかけるには、とりあえずAWSの情報を追っかけていればいい、ということになります。
AWS最新情報の追っかけ方を紹介します。
AWSの最新情報ページ
AWSのオフィシャルな最新情報が掲載されるページがあります。
ここに、
などがありますので、フォローしたり、メールアドレスを登録したりしてください。
Amazon Web Services ブログ
また、エバンジェリストが中心となって書いている公式ブログがあります。
自分の気になる分野を見つけて、目を通しておきましょう。
イベント情報を追っかける
半年から1年に1回は、大規模なイベントがありますので、そこで発表される情報を追っかけます。たとえば、先日行われていたのが「AWS re:Invent 2018」です。
1週間近くラスベガスに滞在できる恵まれたヒトはそれほど多くないと思いますが、この規模のイベントであれば、発表の内容はほぼリアルタイムにネットに流れます。
つまり、速報サイトやまとめサイトで十二分に情報がとれます。
IT系のイベントは、一定以上の規模になるとだいたい同じように情報がとれますので、現地に行けないヒトも安心してください。
ヒトのつながりは、現地に行かなければ手に入れることができませんし、現場でしか味わえない臨場感は確実にありますので、いつかは現地に行くことを志しましょう。
まとめ
クラウドサービスの最新情報を追っかける方法として、AWSを選ぶ理由とその追っかけ方を紹介しました。
お役に立てば幸いです。
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