「JavaScript」を学ぶ前に、初歩の初歩としての知識を4つに絞り込んで紹介します。
今回は「JavaScript」を例に取りますが、他の言語にも応用できる、あるいは、他の言語でもそのまま使える知識です。
「文」のルール
プログラムでの「文」は、命令のひとかたまり、手続き1個、ぐらいのイメージです。
文の最後には、「;」(セミコロン)を付けることが多いです。
「多いです」という理由は、もともと「JavaScript」はセミコロンを付けても付けなくてもよい、というルールだからです。しかし、伝統的には、文末に「;(セミコロン)」を付けるべきである、ということが長年言われてきました。
しかし、ここ数年、あるいは、「ES2015」という「JavaScript」の大変革の流れの中で、「;(セミコロン)」は付けない、という流派(?)が主流になりつつあります。
「;」(セミコロン)をつけていれば、文の途中で改行、スペース、タブなどを入れてもOKです。
大文字、小文字、半角、全角はすべて違う意味
プログラム学習の流れからくると、 大文字、小文字、半角、全角はすべて違う意味になることは当然のように感じるかもしれませんが、HTMLやCSSから「JavaScript」に入ってきた方は明確に意識したほうがよいと思います。
ただし、例外が2つあります。
文字列として扱う場合と、コメントである場合です。
文字列として扱う場合は、「”」あるいは「’」で囲います。「JavaScript」はどちらで囲ってもOKですが、開始と終了は合わせる必要があります。
コメントとは、プログラムの実行時には無視(スルー)される部分で、メモを書くところと考えればよいです。コメントには2パターンの書き方があります。
- パターン1)行頭に「//」をつけると行末(次の改行)までがコメント
- パターン2)「/*」ではじまり、「*/」で終わる部分がコメント
HTMLの世界では、「<!–」と「–>」で囲うとコメントになりますが、これと同じ意味です。
変数、代入、定数
「変数」とは、データを入れる箱のことです。
「変数名」は、その箱の名前です。
たとえば、
var msg = 'いらっしゃいませ!';console.log(msg);
この場合、「msg」が変数名です。「’いらっしゃいませ!’」がその中身のデータ(値)です。
「=」でつなぐことで、「代入」、つまり、箱の中に値を入れます。
「console.log(msg);」で変数の中身を表示します。
変数を初めて書くときに「var」と書きます。
ES2015以降の世界では、「var」ではなく「let」「const」を利用します。とりあえずは方言みたいなものと思って飲み込みましょう。(技術的な違いはもちろんあります。)
関数
「関数」が解決したい課題は、
「同じ手続きを何回もコピペして書きたくない(間違えるし)」
です。
つまり、ひとまとまりの手続き・処理を1回だけ書いて、それに名前をつけます。その処理を使いたいときにはその名前を書きます。これを「関数」と呼びます。
たとえば、三角形の面積を計算する「関数」を考えます。
function getTriangle(base, height) {
var area = base * height / 2;
return area;
}
console.log('底辺5cm、高さ2cmの三角形の面積は?:' + getTriangle(5,2));
「JavaScript」では、関数を使いたいときに「function」と書きます。この例では「getTriangle」が関数名です。
そこに「引数」として、「base(底辺)」「height(高さ)」を渡します。
三角形の面積は、「底辺✕高さ÷2」ですから、それを計算する式を書きます。この例では1行で済んでいますので、あまりメリットが感じられないかもしれませんが、ここがものすごくたくさんの行であっても、使うときには1行書けばOKです。
また、三角形の面積の計算式は変わらないですが、この計算方法をあとで書き換えたくなったときに、1ヶ所変更すれば全部が変わる、ということが関数を使うメリットです。
そして、「getTriangle(5,2)」と書けば、「底辺5cm、高さ2cmの三角形の面積」の答えが計算されます。
まとめ
「JavaScript」を学ぶ前に、初歩の初歩としての知識を4つに絞り込んで紹介しました。
お役に立てば幸いです。
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