スマホは2018年11月現在、実質2種類しかありません。iOS(iPhone)とAndroidです。
逆に言うと、スマホアプリをつくりたいときには、iOS版とAndroid版の2つ作る必要が出てきます。これをいっぺんにつくっちゃおうという技術を紹介します。
クロスプラットフォーム開発: iOS版とAndroid版を同時につくる手法
iOS版とAndroid版の2つのアプリを同時につくる手法を、一般に「クロスプラットフォーム開発」と呼びます。
iOS版アプリ、Android版アプリの開発環境がどんどん変化していきますが、「クロスプラットフォーム開発」の状況はそれ以上の速さで変化しています。ですので、あくまでも現時点(2018年8月現在)の情報ですが、利用が比較的広がっている「クロスプラットフォーム開発」のシステムを3つだけ紹介します。
Unity
スマホゲームを開発する現場で広がっているのが「Unity」というシステム(サービス)です。
3D CG(コンピュータ・グラフィックス)を扱う機能が豊富に準備されており、ユーザーが増えてもそれに合わせて対応できるサーバを準備する機能(スケーラブル)など、「Unity」上で大規模なゲームを運営することができるようになっています。
対応するプラットフォームも、iOS版、Android版にとどまらず、パソコンやゲーム専用機なども対象にしており、スマホアプリのプラットフォーム開発というくくりではおさまりきらないサービスです。
利用できるプログラム言語は、JavaScript、C#、です。
無料で利用することができます。売上や資金の金額でコースが分かれている、ネットサービスとしては少し変わった感じの料金体系になっています。
CORDOVA
無料、オープンソースの「クロスプラットフォーム開発」システムとして利用が広がっているのが、「CORDOVA」です。
Webサーバソフトェアでナンバーワンの「Apache」を開発・保守している組織が主体となっています。
HTML、CSS、JavaScriptというWebプログラマにはおなじみの技術で書くことができるので、とっつきやすいと言われています。
「Monaca」という「Cordova」を包み込むようにつくられた開発ツールがあり、「Monaca」を利用して開発する手法が広がっています。
Xamarin
「Xamarin」は、Microsoftに買収され、「Visual Studio」という開発ツールに統合されて無料化しました。
「Visual Studio」が使えるヒトは無料、という構造になっているので、「Visual Studio」が無料で使える個人ユーザーは無料、企業など無料ライセンスが利用できないヒトは有料、という形です。
プログラム言語は、C#が基本です。(「.NET」と呼ばれるWindowsの開発システムで使えます。)
その他
「クロスプラットフォーム開発」システムは、この3つの他にも、「Cocos2d-x」、「Adobe AIR」などがあります。
前述のとおり、それぞれが激しく変化しており、あるいは、買収されて、あるいは、名前が変わったりするので、常に最新情報を追っかける必要があります。
まとめ
クロスプラットフォーム開発の現状、代表的な3つを表にまとめます。
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