スマホがすっかり普及し、スマホアプリを日常的に利用することも普通になりました。以前、ホームページをだれもがつくりたくなったのと同じように、スマホアプリをつくりたいというニーズもどんどん増えてきました。iPhoneが発売されてから10年が過ぎて、スマホアプリ開発のハードルはどんどん下がっています。
今回は、スマホアプリを開発するときに、最低限知っておきたいことをピックアップします。
スマホは実質2種類しかない
スマホアプリ開発の観点からみたときに、スマホは実質2種類しかありません。(2018年9月現在。他にもいくつかあったのですが、消えていきました。)
「iOS」と「Android」です。
これはOSの名前で、パソコンで言えばWindowsやMacOSのことです。
「iOS」=iPhoneです。
逆に、iPhone以外の機種はほぼすべて「Android」といってよいです。
Appleのビジネスモデルが垂直統合型だと言われることがありますが、開発環境も同じように縦に排他的に統合されています。つまり、iPhone=iOSアプリの開発は、MacOS=MacBook他Apple社のパソコンのみでできます。
これに対して、「Android」の開発は、MacでもWindowsでもどちらでも行なえます。
開発環境と言語
「iOS」=iPhoneアプリの開発環境は、「Xcode」というソフトウェアで、Macに最初から入っている「App Store」という アプリから無料でダウンロードできます。
「Android」は、Jetbrains社の「Android Studio」というソフトウェアをGoogleが正式採用すると発表しました。「Android Studio」は、Windows、Mac、Linuxに対応しています(2018年9月現在)
「iOS」=iPhoneアプリを開発するためのプログラム言語は、「Swift」と「Objective-C」です。最初に「Objective-C」が用意されましたが、もっとシンプルにすばやくアプリをかけるようにするため「Swift」が2014年に発表されました。
「Android」も同じように、「Kotlin」と「Java」の2つがあります。
「Objective-C」 とは違い、「Java」を使ったことがあるプログラマーは世界中にたくさんいました。
「Kotlin」は「Swift」と同じようにもっとシンプルにアプリを書くことを目指しています。 Javaとの連携が強く、開発者の間でも評判がとてもよい言語です。Jetbrains社が開発していますが、Googleが公式採用すると発表したことで利用は広がる見込みです。
実機テストと配信、アプリの公開
XcodeやAndroid Studioを使えば、サンプルのひな形が入っていますので動くものはすぐにできあがるでしょう。エミュレータが入っていてパソコンでも動きますが、実機で動かしてみたくなります。
iOS、Androidともに、手元のスマホ実機に直接アプリを送り込むことができます。これで、実機でテストを行うことが可能です。
アプリがある程度できたら、ストアに登録して世の中に配信したくなります。ここからは、iOSとAndroidでかなり差があります。
iOS=iPhoneアプリを世の中に配信するには、「App Store」への登録が必須です。他の手段はありません。アカウント登録には費用が必要で、1年あたり11,800円必要です(2018年9月現在)
アプリデータや原稿を準備して審査にあげるまでも、特に最初の慣れていないうちは結構たいへんですが、そのあとさらにApp Storeへ公開するにあたっての審査があります。審査に通らなければ、公開されることはありません。審査を通るのにどれぐらい時間がかかるのかが事前にわからず、通らない可能性もあります。
「Android」は通常「Google Play」へ登録します。費用は、初回のみ25ドルです(2018年9月現在)AppleのApp Storeに比較して審査は早く配信されやすいと言われています。(実際、通らなかったという話しをあまりきいたことがありません。)
「Android」は「Google Play」を通さないで配信することも可能です。先日、ゲーム会社が「GooglePlay」を経由しない独自配信をするということでニュースになりました。
まとめ
iPhoneアプリの場合、Mac+iPhone実機+AppStoreが必須です。Androidは、横からの参入を許す構造です。
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